
院長:佐藤お気軽にご相談ください!
朝起きて最初の一歩を踏み出した瞬間、かかとに走る激痛に思わず顔をしかめてしまう。そんな経験はありませんか。足底筋膜炎は適切な方法で対処しなければ、慢性化して日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。今日は20年以上の臨床経験を持つ私が、本当に効果のある治し方についてお話ししていきます。


足の裏の痛みは我慢せずに、早めに原因を見つけて適切に対処することが何より大切です
多くの方が足底筋膜炎の原因として考えるのは、使いすぎや運動のしすぎといったことです。確かにそれらも要因の一つではありますが、実は全く逆の問題が隠れていることをご存知でしょうか。私の臨床経験から言えることは、足底筋膜炎になる方の多くは足に正しく体重がかかっていないということです。
足というのは、荷重することによって安定するように作られています。赤ちゃんのうちは土踏まずは殆どなく偏平足状態ですが、はいはいが終わり歩行をし始め足に自分の体重がしっかりと乗り始めてくると、足底にはアーチができ始めます。これは足が体重を支えることで正常に発達していく証拠なのです。
足底にとっての一番のストレスは荷重がかからなくなることです。デスクワークが中心の生活を送っている方は、座っている時間が長くなることで足に体重がかからない時間が増えていきます。この状態が続くと骨盤が徐々に歪み、立位や歩行時にも左右の脚への体重のかかり方に偏りが生じるようになります。
骨盤が歪むと一方の足には過剰に体重がかかり、もう一方の足には十分な荷重がかからなくなります。すると荷重不足の足は本来の機能を失い始め、足底アーチを構成する骨の配列が崩れてしまうのです。この状態で無理に歩いたり運動したりすると、足底筋膜に過剰なストレスがかかり続け、やがて炎症を起こして痛みとして現れます。
立ち仕事の方でも同じことが起こります。長時間立っていても、姿勢が悪く重心が偏っていれば、左右の足に均等に体重がかかっていません。片方の足だけに負担が集中し、もう片方は十分な荷重を受けていない状態になっているのです。
猫背の姿勢では重心の位置がずれ、歩くたびに特定の部位に負担が集中します。つま先やかかとへの衝撃が強くなり、足底アーチが正しく機能しなくなります。この状態で毎日何千歩も歩いていれば、足底筋膜が悲鳴を上げるのも当然と言えるでしょう。
整形外科を受診すると、多くの場合は痛み止めの薬や湿布が処方されます。炎症を抑えるための非ステロイド性抗炎症薬は確かに痛みを和らげてくれますが、それは一時的な対症療法に過ぎません。薬で痛みが取れたからといって、根本的な原因が解決したわけではないのです。
物理療法として衝撃波治療を受ける方もいらっしゃいます。組織の修復を促進する効果が期待できる治療法ですが、痛みを伴うことも多く、また保険適用外のため費用負担が大きくなることもあります。何より効果には個人差が大きく、必ずしも全ての方に有効とは限りません。
ストレッチや運動療法は重要な治療手段ですが、正しい方法で行わなければかえって症状を悪化させる危険性があります。インターネットで見つけたストレッチを自己流で行って痛みが増したという話も少なくありません。またストレッチだけでは骨盤の歪みや姿勢の問題は改善できないため、効果が出るまでに時間がかかることも課題です。
足底への負担を軽減するために、インソールやサポーターを使用する方も多くいらっしゃいます。これらは確かに一定の効果がありますが、あくまでも補助的な手段です。骨盤の歪みや姿勢の問題が残ったままでは、インソールを使っていても根本的な解決にはなりません。
実際に当院に来られる患者さんの中にも、高価なオーダーメイドインソールを作ったけれど改善しなかったという方がいらっしゃいます。インソールは足底への衝撃を和らげることはできますが、左右の足に均等に体重がかかる状態を作ることはできないのです。
20年以上の臨床経験と10万件を超える施術実績から、私は足底筋膜炎を根本から改善するためには全身のバランスを整えることが不可欠だと確信しています。痛みのある足底だけを治療するのではなく、まずは骨盤を整えて左右の脚に均等に体重がかかる状態を作り出すことが最優先です。
当院では初回の問診と検査に十分な時間をかけ、姿勢分析ソフトと30項目に及ぶ独自検査で現在の体の状態を詳しく調べます。立位時の重心の位置、つま先の向き、歩行時の左右の歩幅の違い、骨盤の傾きなど、あらゆる角度から原因を探っていきます。
検査で原因が明らかになったら、骨盤調整を中心とした施術を行います。骨盤が正しい位置に戻ると、自然と左右の脚への体重のかかり方が均等になり、足底に正しい荷重がかかるようになります。すると足は本来持っている機能を取り戻し始め、足底アーチも自然と正常な状態へと戻っていくのです。
施術で体のバランスが整ったら、それを維持するための運動が欠かせません。当院ではスクワットや正しい歩行法をお伝えし、日常生活の中で実践していただいています。スクワットは下半身全体の筋力を高め、骨盤を安定させる効果があります。
歩行も非常に重要な運動です。私自身も毎朝2時間以上の歩行を日課にしています。正しい姿勢で歩くことは、足に適切な荷重をかけながら、全身の治癒力を高めることにつながります。最初は痛みがあって歩くのが怖いかもしれませんが、施術によって体のバランスが整えば、歩くことが治療になるのです。
足に正しく体重をかけて歩くことで、足底アーチは本来の機能を取り戻していきます。これは赤ちゃんが歩き始めて土踏まずができていくのと同じ原理です。足は荷重によって強くなり、安定していくように作られているのですから、適切な方法で歩くことこそが最良の治療法なのです。
足底筋膜炎は日頃の姿勢や癖が蓄積して現れる、いわば生活習慣病のようなものです。デスクワークが中心の方は、1時間に一度は立ち上がって歩く習慣をつけましょう。座りっぱなしの状態が続くと足に荷重がかからず、骨盤も歪んでいきます。せっかく施術で整えた状態も元に戻ってしまうのです。
靴選びも重要なポイントです。クッション性の高すぎる靴は、実は足に正しい荷重がかからなくなる原因になることがあります。適度なクッション性は必要ですが、足のサイズにぴったり合っていて、足底がしっかりと地面を感じられる靴を選ぶようにしてください。特にかかと部分のサポートがしっかりしている靴を選ぶと良いでしょう。
体重管理も見逃せません。適正体重を保つことは大切ですが、それ以上に大切なのは正しく立ち正しく歩くことです。実際に当院で治療を受けながら歩行習慣を続けた患者さんの多くが、自然と体重が落ちていくことを経験されています。適度な運動は足底筋膜炎の改善だけでなく、全身の健康状態を向上させることにもつながるのです。
よく聞かれる質問に、足底筋膜炎は冷やした方が良いのか温めた方が良いのかというものがあります。基本的に急性期で炎症が強く、熱を持っているような状態であれば氷で冷やすことが有効です。当院では生理冷却という考え方を重視しており、氷を使用しての適切な冷却をお勧めしています。
慢性期に入って炎症が落ち着いている場合は、温めることで血行を促進し、組織の修復を助けることができます。ただし温めすぎは逆効果になることもあるため、適度な温度で行うことが大切です。どちらが適しているかは、症状の状態によって異なりますので、専門家に相談することをお勧めします。
頭寒足熱という状態が最も自律神経も整い、治癒力も高い状態となります。頭部は冷やし足元は温めるというこのバランスを意識することで、体全体の治癒力を最大限に引き出すことができるのです。
足底筋膜炎を悪化させないために、避けるべきことがいくつかあります。まず痛みを我慢して激しい運動を続けることは絶対にやめてください。痛みは体からの警告信号です。それを無視して負荷をかけ続けると、炎症がさらにひどくなり、治療期間が長引いてしまいます。
ただし安静にしすぎることも問題です。痛いからといって全く歩かないでいると、足に荷重がかからなくなり、かえって症状が悪化することがあります。適度に歩くことは必要ですが、痛みが強い時は無理をせず、施術を受けて体のバランスを整えてから徐々に歩行量を増やしていくことが大切です。
硬い路面でのランニングやジャンプを伴う運動は控えましょう。アスファルトやコンクリートの上で走ると、足底への衝撃が非常に大きくなります。どうしても走りたい場合は、土や芝生の上を選ぶか、十分な準備が整ってから再開してください。
多くの方が気になるのは、どのくらいで良くなるのかということでしょう。正直に申し上げて、症状の程度や発症からの期間、生活習慣など様々な要因によって回復期間は異なります。早期に適切な治療を始めれば、数週間から数ヶ月で大幅な改善が見込めます。
当院での実際の症例では、週2回のペースで通院していただいた40代の男性が、8回目の施術後には起床時の痛みの減少を実感し始め、22回目には片足立ちもできるようになり、起床時の痛みもほぼ消失しました。24回目以降は週1回のペースに移行し、28回目からは月1回のメンテナンスで良好な状態を保っています。
ただし慢性化してしまった場合や、骨棘ができてしまっている場合は、より長い期間がかかることもあります。だからこそ早期発見・早期治療が本当に重要なのです。痛みを感じ始めたら我慢せずに、できるだけ早く専門家に相談していただきたいと思います。
私は重度のアトピーを自力で克服した経験から、自然治癒力という人知を凌駕した力の素晴らしさを身をもって知っています。どんな症状であっても、体には本来自ら治る力が備わっているのです。足底筋膜炎も例外ではありません。
自然治癒力を最大限に引き出すためには、正しい姿勢と適度な運動、そして正しい知識が必要です。これらが揃って初めて、体は本来の治癒力を発揮できるようになります。足に正しく体重をかけられる状態を作ることで、足は本来持っている機能を取り戻し、自ら治っていくのです。
国際基準を満たしたカイロプラクティック学士として、私は20年以上にわたって多くの足底筋膜炎の患者さんを診てきました。適切な治療と生活習慣の改善により、ほとんどの方が症状から解放され、活動的な日常を取り戻されています。
足底筋膜炎は決して治らない病気ではありません。原因を正しく見極め、根本から改善していけば、必ず良くなる症状です。朝の激痛から解放され、痛みを気にせず歩ける日々を取り戻しましょう。一人で悩まず、どうか私たちにご相談ください。あなたの足の痛みを、これまでの経験と知識を総動員して一緒に解決していきます。

