グロインペイン症候群

グロインペイン症候群とは

グロインペイン症候群は、足の付け根（鼠径部：そけいぶ）に痛みや不快感を引き起こす症状の総称です。

「グロイン」とは英語で「足の付け根」を意味し、特にサッカーや陸上などのスポーツ選手に多く見られます。股関節や恥骨周辺の筋肉に負担がかかることで発症し、痛みのタイプは鋭い痛みから鈍痛まで様々です。

運動時に悪化することが特徴で、特にキック動作や急な方向転換など股関節に負担がかかる動きで症状が強くなります。初期段階では運動時のみに痛みを感じることが多いですが、進行すると日常生活でも痛みを感じるようになることがあります。

グロインペイン症候群の特徴

特徴としてはサッカー選手の割合が高く、全体の約5～18%がグロインペイン症候群に関連する症状を経験するとされています。スポーツ医学の分野では特にサッカー選手において「職業病」とも言われるほど一般的な症状です。キック動作や急な方向転換を繰り返すスポーツ選手はリスクが高いです。

サッカー選手の傷害統計では、全体の約5～18%がグロインペイン症候群に関連する症状を経験するというデータもあります。近年のスポーツ強度の向上により発症率は増加傾向にあります。

グロインペイン症候群でお悩みなら当院までご相談ください。

グロインペイン症候群を放置すると、痛みが慢性化し、初期は運動時のみだった痛みが日常生活動作でも感じるようになります。痛みを避けるために動きを制限することで、股関節周囲の筋力が低下し、さらに症状を悪化させる悪循環に陥ります。

痛みをかばうことで不自然な動きが定着し、腰や膝など他の部位に負担がかかるようになります。重篤な場合は腰椎分離症などの二次的な障害を引き起こす可能性があり、最悪の場合、競技生活の継続が困難になり、引退を余儀なくされることもあります。

グロインペイン症候群の原因

グロインペイン症候群は複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

股関節の動きが制限されることで、動作時に周囲の筋肉や腱に過度な負担がかかります。特に内旋や外旋の制限が関連していることが多いです。

また、股関節周囲の筋肉の筋力バランスが崩れると、特定の筋肉に負担が集中し、炎症や痛みを引き起こします。

グロインペイン症候群の原因として次のものが挙げられます。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには詳細な検査が何より重要になります。病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。グロインペイン症候群でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

グロインペイン症候群への対応として、次のようなものが一般的です。

安静とスポーツ活動の制限

長期間のスポーツ休止はコンディションの低下を招き、復帰後のパフォーマンス回復に時間がかかります。また、競技者にとっては大会参加の機会を逃すなどの不利益が生じることもあります。

薬物療法

痛みや炎症の一時的な緩和には効果的ですが、根本的な原因解決にはなりません。長期間の服用は胃腸障害などの副作用リスクがあります。

運動療法・リハビリテーション

効果が出るまでに時間がかかり、自己判断で行うと負荷が強すぎて症状が悪化するリスクがあります。専門家の指導を継続的に受ける必要があり、費用と時間の負担が生じます。

グロインペイン症候群を改善するために

グロインペイン症候群を改善するためには、まず正確な診断と原因の特定が不可欠です。当院では詳細な問診と独自の検査システムにより、あなたの症状の根本原因を明らかにします。

症状の原因は人それぞれ異なります。股関節の可動性制限、筋力バランスの不均衡、骨盤のアライメント不良など、様々な要因が複雑に絡み合っていることが多いです。

施術では、骨盤や股関節のアライメントを整え、筋力バランスを改善することを目指します。特に股関節周囲の筋肉の緊張を緩和し、正しい動きのパターンを取り戻すことが重要です。また、日常生活やスポーツ活動における動作の見直しも行います。

股関節と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。股関節の可動域検査、骨盤のアライメント、周辺筋肉をチェックしたうえで改善を目指します。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

当院でグロインペイン症候群が改善する理由

グロインペイン症候群の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。股関節や骨盤周辺箇所の検査が最も重要であり、その理由は股関節から神経が伸びているからです。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。グロインペイン症候群は神経の専門家であるカイロプラクターにお任せください。

グロインペイン症候群のQ＆A

グロインペイン症候群は自然に治りますか？

軽症の場合は適切な休息と自己ケアで1～2ヶ月程度で改善することもありますが、多くの場合は専門的な治療が必要です。特に症状が3ヶ月以上続く慢性化したケースでは、自然治癒を期待するだけでは改善が難しいことが多いです。早期の適切な対応が回復への近道となります。

グロインペイン症候群の人がやってはいけないことは？

痛みを増強させる動作（特にキック動作や急な方向転換）は避けるべきです。また、痛みがあるにも関わらず無理に運動を続けることは症状を悪化させます。自己流のストレッチや過度な負荷のかかるトレーニングも控えましょう。痛み止めに頼って無理に活動を続けることも長期的には逆効果となります。

治療期間はどのくらいですか？

症状の重症度や原因によって大きく異なります。軽症例では適切な治療で1～2ヶ月程度で改善することが多いですが、慢性化した重症例では数ヶ月以上かかることもあります。個人差が大きいため、焦らず段階的に回復を目指すことが重要です。

どんな人がグロインペイン症候群になりやすいですか？

サッカー、ラグビー、陸上競技、ダンスなど、骨盤や鼠径部に負荷をかけるスポーツを行う方に多く見られます。特にキック動作や急な方向転換を繰り返すスポーツ選手はリスクが高いです。また、過去に鼠径部や骨盤のケガ・手術歴がある方も発症しやすい傾向があります。

効果的なストレッチ方法はありますか？

内転筋群のストレッチ（股割りの姿勢）、腸腰筋のストレッチ（片膝立ちでの前傾）、広背筋のストレッチ（四つ這いで胸を床に近づける）などが効果的です。ただし、痛みが強い場合は無理に行わず、専門家の指導のもとで行うことをお勧めします。

手術以外の治療法で改善する可能性はありますか？

多くの場合、適切な保存療法（休息、リハビリテーション、物理療法など）で改善します。特に早期の段階で適切な治療を開始すれば、手術なしで回復する可能性は高いです。難治性の場合でも、カイロプラクティックなどの手技療法が効果を発揮することがあります。

グロインペイン症候群で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

当院のカイロプラクティックとグロインペイン症候群は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

グロインペイン症候群は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。