
院長:佐藤お気軽にご相談ください!
こんにちは、横浜市旭区鶴ヶ峰でカイロプラクティックの施術をしております、テミス鶴ヶ峰整体院の佐藤です。パソコン作業中にふと首の痛みが強くなったり、夜中に腕のしびれで目が覚めてしまったり。そんな経験はありませんか。実はこうした症状、単なる肩こりではなく頚椎症という状態が進行しているサインかもしれません。今日はこの症状について、私なりの視点でお話しさせてください。


デスクワーク中の痛みも夜間の痛みも、体からの立派なメッセージです。我慢を続ける前に、まずは正しい知識を持つことから始めましょう
日中はパソコンに向かい、気づけば首や肩がガチガチ。そして夜になると今度は腕や指先がしびれて熟睡できない。こうした二重の辛さを抱えている方が、実はとても多いのです。まずはこの正体を一緒に整理していきましょう。
首の骨は7つの骨が積み木のように重なり、その間にあるクッションが日々の衝撃を吸収しています。ところが長年の姿勢の癖や加齢によってこのクッションがすり減ってしまうと、骨同士が直接ぶつかりやすくなるのです。すると体は不安定さを補おうとして、骨の縁にトゲのような突起を作り出します。
この突起が神経の通り道を狭めてしまうことで、首や肩の痛みだけでなく腕や手のしびれといった症状が現れてきます。デスクワークで頭が前に出た姿勢を続けると、首にかかる負担は通常の何倍にも膨れ上がるとされており、まさに現代のライフスタイルそのものが症状を後押ししてしまっているのですね。
日中は気を紛らわせられても、夜になると静かな環境の中で痛みだけが際立ってしまう。そんな声もよく耳にします。横になった際の首の角度や、日中の疲労が溜まった筋肉の緊張が、就寝中の症状悪化に関わっていると考えられます。
こうした要因が重なることで、昼間は我慢できていた痛みが夜には耐えがたいものに変わってしまうのです。眠れない夜が続くと、心まで疲弊してしまいますよね。
「そのうち治るだろう」と様子を見てしまう方は少なくありません。ですが症状には段階があり、進行のサインを見逃さないことがとても重要になります。ここでは具体的な進行の流れについてお話しします。
初期段階では首や肩のこわばり、動かした時の痛みが中心です。ここからさらに進むと、腕や手にしびれが広がり、細かい作業がしづらくなってきます。ボタンの留め外しがしにくい、お箸が使いにくいと感じ始めたら、それは神経の圧迫がより深い段階に入っているサインかもしれません。
さらに進行が進むと、歩行時の足のもつれやふらつき、排尿や排便の違和感といった症状が現れることもあります。ここまで来ると日常生活への影響はかなり大きくなり、介助が必要になるケースも出てきます。もちろん誰もがここまで進行するわけではありませんが、放置することのリスクは決して小さくありません。
整形外科でよく行われる対応のひとつに、首を機械で引っ張る牽引療法があります。一時的に楽になったと感じる方もいらっしゃるかもしれません。ですが私はこの牽引という方法について、あえて慎重な立場を取っています。
首を強制的に引っ張るという行為は、背骨を支える靭帯や椎間板、筋肉、さらには神経に栄養を届ける血管にまで負担をかけてしまう可能性があるのです。本来これらの組織はデリケートであり、外から強い牽引力を加えることでかえって損傷を招く危険性があると私は考えています。ですから当院では、頚部を引っ張るような施術は一切行いません。
それでは牽引に頼らずどうやって椎間板の状態を改善していくのか。ここからが私の施術の核となる考え方です。じっくりとお話しさせてください。
本来、首の骨は緩やかなS字カーブを描いています。このカーブがあることで頭部の重さを分散し、衝撃を効率よく吸収できる仕組みになっているのです。ところが猫背やスマートフォンの見過ぎといった生活習慣によって、このカーブは徐々に失われ、首がまっすぐに近い状態、いわゆるストレートネックに変化してしまいます。
私の施術ではまず、このS字カーブをしっかりと作り直すことを最優先に考えています。そのうえで頭部が背骨の真上に自然に乗るような姿勢へと導いていきます。頭の重心が背骨の真上で支えられる状態になると、薄くなってしまった椎間板にポンプ作用のような働きが生まれ、水分や栄養が行き渡りやすくなると考えられているのです。
椎間板には血管が通っていないため、栄養は周囲の組織からの圧力の変化によって染み込むように届けられます。正しい姿勢が保たれることで椎間板に適度な圧力の変化が生まれ、これがまるでポンプのように働いて水分や栄養素を引き込む助けになるのです。
牽引のように外から無理に引き伸ばすのではなく、体本来の構造を取り戻すことで内側から回復を促していく。これが私の考える頚椎症へのアプローチです。急がば回れという言葉があるように、遠回りに見えても体の仕組みに沿った方法こそ、結果的に一番の近道になると私は信じています。
私が20年以上の臨床を通して感じているのは、自然治癒力を引き出す上で欠かせない要素が姿勢、運動、知識の3つだということです。この章では頚椎症の改善に直結するこの考え方をお伝えします。
頭は体重の約1割ほどの重さがあると言われ、これが前に傾くほど首への負担は雪だるま式に増えていきます。デスクワーク中に画面をのぞき込む姿勢が続けば続くほど、せっかく整えたS字カーブも再び崩れやすくなってしまいます。だからこそ日常での姿勢意識が欠かせません。
そして運動、特に私が重視しているのが歩行です。私自身も毎朝2時間以上歩くことを日課にしていますが、正しく歩くことは全身の血流を促し、頭寒足熱という自律神経が整いやすい状態を作り出してくれます。頭を冷やし足を温めるという状態こそ、体が本来持つ治癒力が最も発揮されやすい環境だと私は考えています。
症状の原因は人それぞれ異なります。だからこそ、施術の前段階である検査がとても大切だと私は考えています。当院では米国製の姿勢分析ソフトと、独自の検査を組み合わせて、今の体の状態を丁寧に可視化しています。
原因が分からないまま施術を続けても、同じ症状を繰り返してしまうことが少なくありません。逆に原因がはっきりと見えてくれば、日々の不安も和らぎ、前向きに毎日を過ごせるようになるものです。
ここまでお読みいただき、ご自身の症状と重なる部分があった方もいらっしゃるのではないでしょうか。最後に、私自身の経験も踏まえてお伝えしたいことがあります。
私は若い頃、重度のアトピー性皮膚炎でステロイドに頼る日々を送っていました。そこから自力で克服できた経験から、人間の体に備わった自然治癒力の底力を強く実感しています。だからこそ、その場しのぎの対応ではなく、根本の原因にしっかりと向き合うことの大切さを、身をもって知っているつもりです。
頚椎症は加齢だけが原因ではなく、日々の姿勢や生活習慣が積み重なって生じる、いわば生活習慣病のような側面を持つ症状です。牽引に頼るのではなく、S字カーブを取り戻し椎間板本来の修復力を引き出すこと。そして姿勢と運動、正しい知識をもって体と向き合うことが、進行を防ぎ回復へ向かう一番の近道だと私は考えています。
雨垂れ石を穿つという言葉があるように、小さな積み重ねが大きな変化を生み出します。今つらい症状を抱えているあなたも、正しいアプローチを続ければ必ず変化を感じられるはずです。一人で抱え込まず、悩んだ時はどうか我慢せずにご相談ください。私が全力であなたの改善のお手伝いをさせていただきます。

