脊椎分離症

脊椎分離症とは

脊椎分離症は、背骨を構成する椎体と椎弓が疲労骨折を起こして分離してしまった状態です。特に腰部の腰椎に発生したものを「腰椎分離症」と呼びます。

この症状は主に成長期の10代に多く見られ、特に腰を反らしたりひねったりする動作を繰り返すスポーツをしている若者に発症しやすい傾向があります。野球、サッカー、バスケットボールなどのスポーツをする子どもたちに多く見られる症状です。腰椎の中でも特に第4・5腰椎に発生しやすく、初期段階ではMRIで異常信号として確認できます。

脊椎分離症の特徴

特徴としては成長期のスポーツ選手に多く、腰痛患者のうち約44％が腰椎分離症だと言われています。腰を反らす動作で痛みが増強し、安静時には症状が軽減する傾向があります。

人口の約5%（20人に1人）に見られ、多くの場合は症状を伴わないことがありますが、症状が現れる場合は主に腰痛として現れます。

脊椎分離症でお悩みなら当院までご相談ください。

脊椎分離症を放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。まず骨折部分が結合しないまま「分離症」の状態が固定化してしまいます。さらに進行すると「分離すべり症」へと移行し、椎骨にずれが生じることで神経圧迫により腰痛やしびれが悪化します。下肢の痛みやしびれなどの神経症状が出現し、日常生活に大きな支障をきたすようになるでしょう。慢性腰痛へと移行し、成人後も長期間にわたって痛みに悩まされることになります。

脊椎分離症の原因

脊椎分離症の原因として腰の曲げ伸ばしや捻り運動を繰り返すことで徐々に骨の分離が起こる「疲労骨折説」があります。骨が成熟していない少年期にスポーツで腰部に繰り返し負担がかかることで発症する場合が多く、特に10代のスポーツ選手に好発します。

脊椎分離症の原因として次のものが挙げられます。

脊椎分離症はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。特に腰を反らす動作（ピッチングやジャンプなど）を頻繁に行うスポーツ選手に多く見られます。

病院とはここが違います

脊椎分離症への対応として、次のようなものが一般的です。

保存療法（安静と装具）

スポーツ活動の休止が必要なため、特に大会前の選手にとっては大きな負担となります。また、進行期の場合は治癒率が64.3%程度に低下し、治療期間も長期化します。

薬物療法

一時的な痛みの緩和にとどまり、根本的な解決にはなりません。長期使用による副作用のリスクもあります。

手術療法

侵襲的な処置であり、回復には時間がかかります。また、手術後もリハビリが必要で、競技復帰までに長期間を要することがあります。

脊椎分離症を改善するために

脊椎分離症の改善には、まず正確な診断と原因の特定が不可欠です。当院では独自の検査方法を用いて、症状の根本原因を明らかにします。特に重要なのは、単に痛みを取り除くだけでなく、なぜその痛みが生じているのかを理解することです。

脊椎分離症の多くは、骨盤や脊椎のアライメント不良、筋力バランスの崩れ、不適切な動作パターンなどが複合的に関わっています。当院では、これらの要因を総合的に評価し、一人ひとりに合わせた施術プランを提案します。

腰椎と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。腰椎のカーブの形状、腰部全体の可動域検査、骨盤と仙腸関節をチェックしたうえで改善を目指します。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

当院で脊椎分離症が改善する理由

脊椎分離症の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。腰椎や骨盤の周辺箇所の検査が最も重要であり、その理由は腰椎や骨盤から神経が伸びているからです。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。脊椎分離症は神経の専門家であるカイロプラクターにお任せください

脊椎分離症のQ＆A

脊椎分離症は自然に治りますか？

早期発見・早期治療が行われれば、保存療法による骨癒合の可能性は高いです。特にごく初期段階では98.2%という高い治癒率が報告されています。しかし、進行してからの治療では治癒率が下がるため、症状を感じたらすぐに専門医に相談することが重要です。

脊椎分離症の人がやってはいけないことは？

腰を過度に反らす動作や、腰にねじれの負荷がかかる動作は避けるべきです。また、重いものを持ち上げる動作や長時間の同じ姿勢の維持も腰への負担となります。治療中は医師の指示に従い、適切な運動制限を守ることが重要です。

治療期間はどのくらいかかりますか？

症状の進行度によって異なりますが、ごく初期のケースで平均39.1日、早期のケースで平均51.2日、進行期のケースで平均71.0日程度とされています。個人差があるため、医師の指示に従って治療を進めることが大切です。

スポーツに復帰できますか？

適切な治療と回復期間を経れば、多くの場合スポーツ復帰は可能です。ただし、骨癒合が確認された患者の約16.6%に再発が見られるため、復帰後も適切なフォームの維持や体幹トレーニングの継続が重要です。

コルセットは常に装着する必要がありますか？

治療初期は医師の指示に従って装着することが重要です。コルセットは腰を過度に反らしたりねじったりすることを防ぎ、骨の連続性が回復しやすい環境を作ります。症状の改善に合わせて、装着時間や期間は調整されます。

分離症と分離すべり症の違いは何ですか？

分離症は椎骨の一部（椎弓）が疲労骨折によって分離した状態です。これが進行し、分離した椎骨に前方へのずれが生じた状態を分離すべり症と呼びます。すべり症になると神経圧迫の症状が加わり、より複雑な治療が必要になることがあります。

脊椎分離症で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

当院のカイロプラクティックと脊椎分離症は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

脊椎分離症は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。