起立性調節障害

起立性調節障害とは

起立性調節障害（OD: Orthostatic Dysregulation）とは、自律神経系の調節機能が未熟なために起こる症状で、主に思春期の子どもに多く見られます。立ち上がった時に血圧が急激に下がる、朝起きられない、めまい、頭痛、倦怠感などの症状が特徴的です。

自律神経が血圧や心拍数をうまく調整できないことで、日常生活に支障をきたす状態です。特に10〜15歳の思春期に多く、女子に多い傾向があります。厚生労働省の調査によると、日本の小中学生の約10〜15%が起立性調節障害の症状を持つとされています。

全国で推定50万人以上の子どもたちが何らかの形でこの症状に悩まされていると考えられています。文部科学省の調査では、不登校の原因として起立性調節障害を含む身体的要因が約30%を占めるとされています。

起立性調節障害でお悩みなら当院までご相談ください。

起立性調節障害を放置すると、長期の不登校により学習の遅れや社会的孤立を招くことがあります。昼夜逆転の生活が固定化し、社会生活への復帰が困難になることも少なくありません。

自己肯定感の低下やうつ状態を引き起こすリスクも高まります。家族関係の悪化や周囲との軋轢が生じ、精神的な負担がさらに症状を悪化させる悪循環に陥ることもあります。

将来の進学や就職に影響を及ぼす可能性も懸念されます。適切な対処をしないまま成人期に移行すると、自律神経失調症として症状が長期化することもあります。

重症化すると立ちくらみや吐き気、頭痛などが頻繁に起こり、日常生活に著しい支障をきたすようになります。無理に立ち続けようとすると、過呼吸やパニック障害を引き起こす可能性もあります。

起立性調節障害の原因

起立性調節障害はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

起立性調節障害の原因として次のものが挙げられます。

思春期は自律神経系が急速に発達する時期で、その発達過程で一時的に調節機能が不安定になることがあります。また、思春期特有のホルモンバランスの急激な変化が自律神経系に影響を与えます。

家族内での発症が見られることから、遺伝的な素因も関与していると考えられています。夜更かしや睡眠不足、運動不足、不規則な食生活などの生活習慣の乱れも症状を悪化させる要因となります。

学校生活や人間関係のストレス、進学や転校などの環境変化が心理的ストレスとなり、発症や悪化のきっかけになることもあります。1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには適切な検査と対応が重要です。

病院とはここが違います

起立性調節障害への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

薬の効果には個人差があり、副作用として頭痛や動悸などが生じることがあります。また、根本的な解決にならないケースも多く、薬に依存してしまう恐れもあります。

運動療法

体調の悪い時に運動を続けることは困難で、無理な運動は症状を悪化させる恐れがあります。適切な運動強度や種類を見極めるのが難しく、専門家の指導が必要です。

生活改善指導

学校側の理解や協力が得られない場合、実施が難しいことがあります。また、クラスメイトの理解を得るのも難しく、新たなストレス要因となる可能性もあります。

起立性調節障害を改善するために

起立性調節障害の改善には、身体と心の両面からのアプローチが重要です。当院では、自律神経系の乱れを整えるために、骨格の歪みを調整し、神経伝達の流れを改善する施術を行っています。

特に頚椎や胸椎、骨盤の調整は自律神経の働きを正常化するのに効果的です。これにより、血圧調整機能の改善や、朝の目覚めの質の向上が期待できます。

また、生活習慣の改善も欠かせません。規則正しい睡眠リズムの確立、適度な運動習慣の導入、バランスの取れた食事など、日常生活の中で実践できる具体的なアドバイスを提供しています。

ストレス管理の方法や、学校や家庭での環境調整についても、一人ひとりの状況に合わせたサポートを行います。症状の改善には時間がかかることもありますが、焦らず段階的に取り組むことが大切です。

起立性調節障害は「怠けている」わけではなく、れっきとした身体的な不調です。当院では、お子さまの症状を真摯に受け止め、ご家族とともに改善への道のりを歩んでいきます。

当院で起立性調節障害が改善する理由

当院では、起立性調節障害に対して独自の検査システムを用いて、症状の原因を多角的に分析します。これにより、単に「起立性調節障害」という診断名だけでなく、その背景にある個々の原因を特定することが可能です。

20年以上の臨床経験を持つ院長が直接施術を担当し、一人ひとりの症状に合わせたオーダーメイドの施術計画を立てます。特に当院のカイロプラクティック施術は、神経系の働きを整え、自然治癒力を高める効果があります。

薬に頼らない自然な回復を目指し、身体の内側から健康を取り戻すサポートをします。実際に当院で改善された小学生のお子さまの事例もあり、「朝起きられるようになった」「学校に行けるようになった」という喜びの声をいただいています。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。起立性調節障害は神経の専門家であるカイロプラクターにお任せください

起立性調節障害のQ＆A

起立性調節障害の人がやってはいけないことはありますか？

急激な姿勢変化（特に急に立ち上がること）、極端な睡眠不足、過度な運動や無理な活動は避けるべきです。また、カフェインの過剰摂取や不規則な食事も症状を悪化させます。ストレスの多い環境に無理に身を置くことも控えた方が良いでしょう。自分の体調と相談しながら、無理のない範囲で活動することが大切です。

起立性調節障害と単なる「朝起きられない」の違いは何ですか？

単なる寝不足や怠惰とは異なり、起立性調節障害は自律神経系の機能不全による医学的な状態です。朝起きられないだけでなく、立ちくらみ、めまい、頭痛、倦怠感などの身体症状を伴い、特に午前中に症状が強く出る特徴があります。また、意志の力だけでは改善が難しく、適切な医学的アプローチが必要です。

起立性調節障害の診断はどのように行われますか？

主に問診と身体所見、起立試験などの検査によって診断されます。起立試験では横になった状態から立ち上がった時の血圧や脈拍の変化を測定します。また、他の疾患を除外するために血液検査や心電図検査なども行われることがあります。小児科や心療内科、神経内科などの専門医による総合的な判断が重要です。

起立性調節障害に効果的な食事や栄養素はありますか？

バランスの良い食事を規則正しく摂ることが基本です。特に起立性低血圧タイプには適度な塩分摂取が有効で、朝食をしっかり摂ることも重要です。鉄分やビタミンB群、マグネシウムなどのミネラルは自律神経の働きをサポートします。水分もこまめに摂り、血液量を維持することで症状改善に役立ちます。

起立性調節障害の症状が重い時の緊急対処法はありますか？

めまいや立ちくらみが起きたら、すぐに座るか横になりましょう。足を高くして血液が頭部に戻るようにすると効果的です。水分と塩分を摂ることも有効です。急に立ち上がらず、まず座った状態で足踏みをしてから徐々に立ち上がるなど、姿勢変換を工夫することで症状を軽減できます。症状が頻繁に起きる場合は医師に相談しましょう。

起立性調節障害で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

当院のカイロプラクティックと起立性調節障害は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

当院では、起立性調節障害でお悩みの方に対して、単に症状を抑えるだけでなく、根本的な改善を目指した施術を行っています。症状の原因となる自律神経の乱れを整え、身体の自然治癒力を高めることで、持続的な改善効果が期待できます。

実際に当院に通われた小学3年生のお子さまは、起床時の吐き気や頭痛、腹痛に悩まされていましたが、施術と生活習慣の改善により、見違えるほど健やかな心身を取り戻されました。お子さまの笑顔が戻り、家族全体の雰囲気も明るくなったというお声をいただいています。

起立性調節障害は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩まず、まずは当院にご相談ください。お子さまの状態に合わせた最適な施術プランをご提案し、健やかな日常を取り戻すお手伝いをいたします。