
院長:佐藤お気軽にご相談ください!
朝起きて一歩目を踏み出した時、足の裏に激痛が走ったことはありませんか。もしかしたらそれは足底筋膜炎かもしれません。足の裏の痛みには様々な原因があるため、ご自身の症状がどれに該当するのか判断に迷われる方も多いでしょう。
当院には足底の痛みで悩まれている患者様が多く来院されますが、中には別の疾患だったというケースもあります。適切な対処をするためには、まず症状の特徴を正しく理解することが大切です。今回は足底筋膜炎の見分け方について、20年以上の臨床経験を踏まえてお伝えしていきます。


足底筋膜炎は特徴的な症状があるため、ポイントを押さえれば見分けることができます
足底筋膜炎には他の足の疾患とは異なる独特の症状パターンがあります。最も特徴的なのは起床時の第一歩で感じる激痛です。夜間の安静により硬くなった足底筋膜が、朝の動き始めで急激に引き伸ばされることで強い痛みが生じます。この痛みは歩き始めて数分経つと徐々に和らいでいくことが多いのも大きな特徴です。
また長時間座った後に立ち上がった時にも同様の痛みが現れます。デスクワークの後や車の運転後、映画を観終わった後などに足を着くと痛むという経験はないでしょうか。これらは足底筋膜炎を疑う重要なサインとなります。痛みの場所はかかとの内側から土踏まずにかけてが中心で、特にかかとの骨の前方部分を押すと痛みを感じることが典型的です。
さらに長時間の立ち仕事や歩行の後に痛みが増すというのも見られる症状です。足底筋膜は歩行時に繰り返し引き伸ばされるため、使えば使うほど負担が蓄積していきます。朝は痛いけれど動き始めると楽になり、夕方にまた痛みが強くなるという日内変動があれば、足底筋膜炎の可能性が高いと言えるでしょう。
ご自身で足底筋膜炎かどうかを判断するためのチェックポイントをご紹介します。これらの項目に当てはまるものが多いほど、足底筋膜炎の可能性が高まります。
まず症状の出現タイミングを確認してみましょう。朝起きてベッドから降りる時の一歩目に強い痛みがあるか、長時間座っていた後の立ち上がりで痛みが出るか、歩き始めは痛いが徐々に痛みが軽減するか、これらに該当すれば足底筋膜炎の典型的なパターンです。
逆に歩き始めから終わりまでずっと同じ強さで痛む場合や、安静時にも常に痛みがある場合は、別の疾患の可能性も考えられます。痛みの変動パターンは見分ける上で最も重要な要素となりますので、ご自身の痛みがいつどのように出るのかを観察してみてください。
足底筋膜炎では痛みの場所もある程度決まっています。かかとの骨の前方内側を指で押してみてください。その部分に強い圧痛があれば足底筋膜炎の可能性が高いです。また土踏まずのアーチ部分にも痛みや張り感を感じることがあります。
一方で足の指先や足の甲、くるぶし周辺が主な痛みの場所である場合は、他の疾患を疑う必要があります。足底筋膜炎はあくまで足の裏、特にかかとから土踏まずにかけての痛みが中心です。
足底筋膜炎には発症しやすい状況があります。最近運動を始めた、ランニングの距離を増やした、体重が増加した、立ち仕事の時間が長くなった、クッション性の低い靴を履き始めた、このような変化があった後に症状が出始めた場合は足底筋膜炎の可能性が高まります。
また扁平足やハイアーチといった足の形状を持つ方、ふくらはぎやアキレス腱が硬い方も発症しやすい傾向にあります。ご自身に当てはまる要因がないか振り返ってみることも診断の手がかりになるでしょう。
足の裏やかかとの痛みは足底筋膜炎以外にも様々な原因で起こります。ここでは混同しやすい疾患との違いについてお伝えします。
踵骨棘はかかとの骨に棘のような突起ができる状態で、レントゲンで確認できます。足底筋膜炎が長期化すると踵骨棘を伴うこともあり、両者は密接に関連しています。ただし踵骨棘があっても必ずしも痛みを伴うわけではなく、無症状の方も少なくありません。
見分け方としては、踵骨棘単独の場合は安静時でも一定の痛みが続くことが多いのに対し、足底筋膜炎は動き始めの痛みが特徴的です。いずれにしてもレントゲン検査が必要となりますので、医療機関での確認が重要になります。
足根管症候群は足首の内側を通る神経が圧迫されることで起こる疾患です。足底筋膜炎との大きな違いは、しびれや灼熱感を伴うことが多い点です。また痛みの場所も足底全体や足の指に広がることが特徴で、夜間に症状が悪化することもあります。
足底筋膜炎では基本的にしびれは出ませんので、足の裏にしびれやジンジンとした感覚がある場合は足根管症候群や他の神経障害を疑う必要があります。
アキレス腱炎はアキレス腱の付着部やその周辺に炎症が起こる疾患で、かかとの後ろ側が痛みます。一方、足底筋膜炎はかかとの底面が痛むため、痛みの位置で区別できます。またアキレス腱炎では腱を触ると腫れや熱感を感じることがあります。
踵部滑液包炎もかかとの後ろ側の滑液包に炎症が起こる疾患で、やはり痛みの位置が足底筋膜炎とは異なります。靴のかかと部分が当たって痛む場合はこちらの可能性が高いでしょう。
かかとや足の骨の疲労骨折でも似たような痛みが出ることがあります。疲労骨折の場合は安静時でも痛みが持続し、動くとさらに悪化するのが特徴です。また腫れや熱感を伴うこともあります。
運動量を急激に増やした後に症状が出た場合や、押すと一点に強い痛みがある場合は疲労骨折の可能性もありますので、早めに整形外科を受診することをお勧めします。
足底筋膜炎の見分け方をお伝えしてきましたが、ここで足の構造について知っておいていただきたいことがあります。それは足は荷重することによって安定するように作られているということです。これは足底筋膜炎を理解する上でも、予防や改善を考える上でも非常に重要なポイントになります。
赤ちゃんのうちは土踏まずは殆どなく偏平足状態です。しかしはいはいが終わり歩行をし始めて、足に自分の体重がしっかりと乗り始めてくると、足底にはアーチができ始めることからも分かると思います。つまり足のアーチは体重という荷重が適切にかかることで形成され、維持されていくのです。
現代人の多くは座っている時間が長く、足に荷重がかかる時間が圧倒的に不足しています。足底にとっての一番のストレスは、実は荷重がかからなくなることなのです。荷重不足によって足の筋肉や筋膜が弱くなり、いざ歩いたり走ったりした時に急激な負担に耐えられず、足底筋膜炎を発症してしまうケースが非常に多いと感じています。
当院では歩行を最も重視した指導を行っています。私自身も毎朝2時間以上の歩行を日課にしていますが、これは足に適切な荷重をかけて足底の機能を維持するためでもあります。足底筋膜炎になると痛いからと安静にしすぎてしまう方もいらっしゃいますが、適切な範囲での歩行は回復を促進することにもつながるのです。
セルフチェックで足底筋膜炎の可能性が高いと感じた場合、いつ医療機関を受診すべきか迷われる方も多いでしょう。基本的には痛みが1週間以上続く場合は受診をお勧めします。特に日常生活に支障が出ている、痛みで歩けない、痛みがどんどん強くなっている、このような状況では早めの受診が必要です。
また発熱や腫れ、赤みを伴う場合は感染症の可能性もあるため、すぐに医療機関を受診してください。しびれや感覚の異常がある場合も神経障害の可能性があるため、整形外科での精査が必要になります。
足底筋膜炎の診断には整形外科が適しています。レントゲンやエコー検査で他の疾患を除外し、正確な診断を受けることができます。ただし病院での治療は主に痛み止めや湿布といった対症療法が中心となることも多いのが現状です。
当院のようなカイロプラクティック院では、足底筋膜炎の根本原因である骨盤の歪みや姿勢の問題にアプローチします。病院で診断を受けた上で、根本的な改善を目指して治療院を併用される方も多くいらっしゃいます。30項目に及ぶ独自の検査で原因を特定し、一人一人に合わせた施術計画を立てることで、多くの患者様が改善されています。
足底筋膜炎かどうかを見分けることは改善への第一歩ですが、そこからの適切な対処こそが最も重要です。放置すると慢性化し、治療に長い時間がかかってしまうこともあります。また間違った自己判断で不適切なストレッチや運動を続けると、かえって症状を悪化させてしまう恐れもあるのです。
当院では20年以上の臨床経験を活かし、足底筋膜炎の根本原因を見極めて最短での改善を目指します。なぜ足底筋膜に負担がかかるようになったのか、骨盤の歪みや姿勢の問題はないか、歩行のバランスは崩れていないか、生活習慣で改善すべき点はないか、これらを総合的に評価して施術計画を立てていきます。
足の裏の痛みで毎朝憂鬱な気持ちになっている方、立ち仕事や外回りが辛くて仕事に支障が出ている方、どこに行っても良くならないと諦めかけている方、一人で悩まずにぜひ一度ご相談ください。あなたの症状が本当に足底筋膜炎なのか、どうすれば改善できるのか、丁寧に検査をして原因を明らかにします。健やかな毎日を取り戻すために、私が全力でサポートいたします。

