
院長:佐藤お気軽にご相談ください!
こんにちは、鶴ヶ峰でカイロプラクティックをしている佐藤です。朝晩の冷え込みで、首まわりがこわばりやすい季節になりましたね。
整形外科で頚椎症で牽引を受けている方から、最近こんなご相談が増えています。
「毎回なんとなく受けているけれど、本当に合っているのかな」と、モヤモヤしていませんか。
今日はその不安を、一緒にゆっくり整理していきましょう。通院を否定する話ではないので、安心して読み進めてくださいね。


首を引っ張る前に、背骨そのものの並びを整えることが回復への近道だと私は考えています
まずは牽引という治療の狙いを知っておきましょう。目的が分かると、いま受けている治療が自分に合っているかどうかを、落ち着いて考えやすくなります。
牽引は、頭の重みを一時的に軽くして、首の骨のすき間にゆとりをつくる方法です。
すき間が広がれば、圧迫されていた神経や固まった筋肉がゆるむ、という考え方ですね。
だから整形外科やリハビリ室では、腕へ広がる痛みやしびれがある方に、よく使われています。
ただし、誰にでも同じように効くわけではありません。
研究の世界でも、首の痛みに対する牽引の効果は評価が分かれていて、はっきり有効と言い切れる段階ではないのが実情です。
受けている最中は気持ちいいのに、数時間たつと元に戻る。そんな声は、私のところにも本当によく届きます。
ここからは、私の臨床経験にもとづく当院の考え方をお話しします。病院の方針とは異なる部分もありますが、迷っている方の判断材料になればうれしいです。
当院では、頚椎症の施術で首を引っ張るような施術は一切行いません。
背骨を安定させているのは、靭帯や椎間板、筋肉、そして栄養を届ける細い血管です。
私は、外から強い力で引っ張ると、これらの組織を傷めてしまう危険性があると考えています。
とくに、頚椎症で神経が敏感になっている状態では、刺激に反応して筋肉がさらに固くなることもあります。
では、何をするのか。答えは、背骨本来のS字カーブを取り戻すことです。
横から見たとき、背骨はゆるやかなS字を描いています。このカーブがクッションの役割を果たしているのです。
ところが、スマホやパソコンで頭が前に出ると、カーブが崩れ、首の骨や椎間板に負担が集中してしまいます。
まずはしっかりとカーブをつくり、その状態で頭を背骨の真上で支えられる姿勢にすることが、回復の土台になります。
頭が背骨の真上に乗ると、首の骨にかかる力が均等になります。
すると、薄くなった椎間板に、体を動かすたびにポンプのような作用が働きやすくなります。
このポンプ作用によって、椎間板に栄養や水分が行き渡り、修復を後押しする効果が期待できるのです。
引っ張って広げるのではなく、正しい位置で支えて自ら回復する環境をつくる。これが私の基本方針です。
牽引を受けたあとの感じ方は、人によって驚くほど違います。ご自身の体の反応を確かめることが、治療を見直す第一歩です。思い出しながら読み進めてみてください。
次のような変化があるときは、立ち止まって考えるタイミングです。
もし当てはまっても、慌てなくて大丈夫です。まずは担当の先生に、その事実をそのまま伝えましょう。
| 体の反応 | 考えられる受け止め方 |
|---|---|
| 受けたあと首が軽い | 今の設定が合っている可能性 |
| 翌日にだるさが強まる | 重さや時間の見直しを相談 |
| 牽引中にしびれが増す | その場で中止を伝える |
| 数週間たっても変化なし | 別のアプローチも相談 |
治療を受ける側は、どうしても遠慮してしまいがちです。けれど、聞いておくだけで安心につながることがあります。診察のときに確認してほしいポイントをお伝えしますね。
最初に確認したいのは、通う期間と回数の見通しです。
「とりあえず続けましょう」のままだと、良くなっているのかどうか、自分でも分からなくなります。
また、引っ張る強さや時間も、体の感じ方を大きく左右します。少しでも強いと感じたら遠慮なく伝えることが大切です。
伝え方に迷う方には、事実をそのまま話す方法をおすすめしています。たとえば、こんな言い方です。
「牽引のあと、夜に右腕のだるさが強くなる日があります。回数や強さを調整できますか」
いつ、どこが、どう変わったかを具体的に話すと、先生も判断しやすくなります。治療方針の変更は、必ず担当医と相談して決めてくださいね。
頚椎症は、年齢による変化に、日々の姿勢や使い方の癖が積み重なって表れる症状です。だからこそ、施術に加えて毎日の過ごし方を整えることに、大きな意味があります。
私は、自然治癒力が落ちる原因を、姿勢と運動と知識の3つだと考えています。
パソコンの画面は目線の高さに近づけて、1時間に一度は立ち上がり、肩を大きく回してみましょう。
運動の中でも、特におすすめしたいのが歩くことです。
私も毎朝2時間以上歩いていますが、頭がすっきりして、体の巡りが整うのを実感します。
首が痛いときは、無理のない距離から、背すじを軽く伸ばして歩いてみてください。
当院では、姿勢分析ソフトと独自の検査で、首だけでなく骨盤や背中、足の使い方まで確認します。
首の痛みの原因が、実は別の場所にあるケースも珍しくないからです。
病院に通いながら、体の使い方も見直したい。そんなご相談も、気軽にどうぞ。
中には、急いで医療機関に相談すべき症状もあります。次のような変化があるときは、迷わず整形外科や脳神経外科を受診してください。
これらは神経の状態が進んでいるサインかもしれません。我慢して様子を見ず、早めに診てもらうことが、あなた自身を守ることにつながります。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。最後に、私の考えをはっきりお伝えしますね。
首を引っ張って広げるより、背骨のS字カーブを整え、頭を真上で支えて、椎間板が自ら回復できる環境をつくる。それが私の結論です。
そして、毎日の姿勢と歩く習慣が、その回復を支えてくれます。
私自身、重度のアトピーに長く苦しんだ経験があるので、出口が見えない不安は人一倍分かるつもりです。
一度きりの人生ですから、痛みに振り回されたまま過ごすのは、もったいないですよね。
良くならないと感じたら、どうか一人で悩まず、いつでも声をかけてください。あなたの首と、これからの毎日に、とことん向き合います。

